なぜ男は処女が好きなのか?

エロゲにはたくさんの処女なヒロインが登場します。それはまるで「処女にあらずんばヒロインにあらず」とでも言わんばかりに(笑)。

【参考リンク】 美少女ゲーム処女データまとめサイト

で、「なにゆえ男たちはそこまで処女を求めるのか?」について先日の記事でも引用したこちらの本から探ってみたいと思います。

一度なら許してしまう女 一度でも許せない男

という翻訳本がありますが、このタイトルが見事に男女の性的嫉妬の違いを表しています。アメリカのある研究では大学生に「あなたのパートナーが他の誰かに恋愛感情(精神的つながり)を持ち、セックス(肉体的つながり)をした場合、その人とパートナーとの間の精神的つながりと肉体的つながり、あなたにとってより我慢できないのはどちらですか?」という質問をしたところ下記のような結果が出ました。

「肉体的つながり」と答えた学生の割合が男では61%に達しているのに対して女は13%であり、逆に女の大多数が「精神的つながり」の方が我慢出来ないと回答しているのに対して男は39%と少ない。つまり男は「肉体的裏切り」を、女は「精神的裏切り」をより我慢出来ないと感じているようなのです。もちろんこの研究ではこの質問だけではなく、他にも様々な二者択一問題を出して肉体的裏切りと精神的裏切りのどちらがより我慢出来ないか尋ねていますが、質問の仕方を変えても男女のこの違いは変わらなかったそうです。

男が肉体的裏切りを許せないわけ

男にとってパートナーの肉体的裏切りによって失われるものは、精神的裏切りによるものより大きいから

メスの体内で受精が行われ、かつ、メスに発情期がない哺乳類であるヒトの場合、DNA鑑定でもしなければ「パートナーから生まれてくる子の父親が本当に自分なのか?」については確実にわかりません。従ってパートナーの性的裏切りは男にとって「自分の稼ぎで他人の子を何年もかけて育てる」ということになり、そうなったら「自分の子孫を残す」という点で非常にマイナスになるからです。パートナーの精神的裏切りだけならこのような損失は起こらないので、男は女の肉体的裏切りをより嫌うとの事。

女が精神的裏切りを許せないわけ

女にとってパートナーの精神的裏切りによって失われるものは、肉体的裏切りによるものより大きいから

男とは真逆になります。男が他の女とセックスしても(肉体的裏切り)自分と子どもを経済的に支えてくれているかぎり「自分の子孫を残す」という意味では失われるものは少ないのですが、パートナーが自分や子どもを捨てて他の女のもとへ走ってしまう(精神的裏切り)と、パートナーからの献身や経済的資源の供給が終わることを意味する為、女は男の精神的裏切りをより嫌うとの事。

男の「処女好き」は存外に根が深いのかもしれない

以上がこの本に書かれていた事で、ここから先は私の付け足し。もし男にとってパートナーの初めての相手が自分だと仮定したらどうでしょうか?パートナーには過去に他の男との肉体的関係がなかったので、その関係を維持し続けられれば、男はほぼ確実に自分の子孫を残すことができます。逆に他の男との関係が既にあったとしたらどうでしょう?「また別の男と肉体的関係を持ってしまうかもしれない」という可能性、「すでに他の男の子どもを孕んでいるかもしれない」という可能性などがどうしてもついてきます。

自分の遺伝子を持っていない子どもを育ててしまう可能性の差が僅かなものであったとしても、それは世代を重ねる毎に積み重なっていき、「処女を好む男」と「気にしない男」ではやがて、「処女を好む男」の方が「気にしない男」より多く自分の子孫を残せたのではないでしょうか?そしてその性癖を受け継いだ男たちの子孫である我々も、まぁ、ご多分に漏れず「処女が好きっ!」なのかな?と。なので男の処女好きは遺伝子に刻み込まれているのかもしれませんね(笑)。