[エロゲ][ネタ]安価に視線を可視化する方法
先日の記事について「やり方を教えて欲しい」というコメントが多かったので簡単にまとめてみました。手間は多少かかりますがフルプライスエロゲ1本分より安く構築できますので是非色々試して自分の性癖を公開してみて下さい。Let's 恥晒し(笑)。
赤外線暗視機能付きのWebカメラかビデオカメラ
まずこれが必要です。今回は今年3月に発売されたばかりの「DC-NCR300U」を使用しました。
Hanwha 314万画素 CMOSセンサー搭載 FullHD 1080p対応 赤外線 WEBカメラ DC-NCR300U [フルHD][マイク内蔵]
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- メディア: エレクトロニクス
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OGAMA(Open Gaze And Mouse Analyzer)
こちらがオープンソースの視線可視化プログラムです。下記URLがオフィシャルサイトで、プログラムの詳細について書かれています。
またこのプログラムは
- .NET Framework 3.5 SP1
- Microsoft Visual C++ 20xx 再頒布可能パッケージ(x86)
- Microsoft SQL Server
が必要ですのでこちらもインストールして下さい。私は「Microsoft SQL Server 2008 R2 SP2 Express Edition(x86)」を使用しました。プログラムの機能などについて紹介している動画がありますのでこちらも参考に。動画を見れば分かりますがこのプログラムには様々な機能があります。先日の実験で使用したのは本当にごく一部の機能だけですので、使いこなせばもっと色々なことが検証できそうです。
ITU Gaze Tracker
「OGAMA」をインストールすると中に含まれていますが、こちらが視線追跡ツールです。両目の動きを追跡することも出来るのですが、片目だけにした方が調整が楽です。今回の実験では利き目を追跡に使用しました。
視線追跡の精度を高める為に
上記3つを組み合わせるだけで視線追跡は誰にでもできます。しかし精度を上げるのがなかなか厄介です。「ITU Gaze Tracker」には頭の動きを補正する機能が無いので、少し頭を動かすだけで簡単にズレてしまいます。唾を飲み込むだけでもズレます。また、ズレるのには
- 頭とWebカメラの位置関係
- 頭とPC画面の位置関係
という2種類のパターンがあって、「頭とWebカメラの位置関係」については「OGAMA」紹介動画の1:35あたりに登場するヘッドマウント型の装置を作ってみました。それがコレ。
動画と違って工事用のヘルメットを使ったのでダサさ炸裂。何よりこれを装着してエロゲをプレイしている姿は「間抜け」以外の何ものでもありません(笑)。まぁ、それでもこの装置で頭の動きにWebカメラが追従してくれるので大分精度が上がりました。そしてもう一方の「頭とPC画面の位置関係」ですが、これについては「ITU Gaze Tracker」動画の5:35あたりで説明されているように椅子のヘッドレストに頭を押し付けて固定させました。また、これを作るのにかかった費用は
- ヘルメット:980円
- 蛇腹の水道管:400円
- U字金具+ワッシャー:300円
など約1,700円。Webカメラと合わせても全部で6,000円ぐらいで済みます。
更なる調査の為に
現状の構成ですとヘルメットを被ってもらって、そのうえで椅子へ頭を固定して動かせないようにしなければならず、被験者に対する負荷が高過ぎます。なので簡単に「被験者募集」とは言えません。ただ、視線追跡に関してこんなデバイスがすでにあります。
実際に使ってみた方のBlogによると精度も高く、簡単に視線追跡ができるようです。
【参照リンク】 The Eye Tribe Trackerを使った視線の記録 (ならば 2014/02/22付け)
従って、追試するとしたらこのデバイスが手に入ってから考えたいと思ってます。