ラノベのイラストとエロゲの原画を描いているクリエイター総まとめ

まとめのまとめ(笑)。

といった感じでラノベのイラストとエロゲの原画を描いているクリエイターのそれぞれの初出作品をズラズラまとめた訳ですが、これらの傾向をグラフにしてみました。

ラノベが先かエロゲが先か

これはラノベのイラストとエロゲの原画を描いているクリエイターがラノベとエロゲのどちらを先にやっていたのかを表したグラフです。これによると「ラノベが先」だった人は147人で、「エロゲが先」だった人は330人となってました。比率にするとおおよそ「3:7」になります。従ってラノベのイラストとエロゲの原画を担当したことがあるクリエイターの7割がエロゲの原画が先だったという事ですので、方向的にはエロゲ→ラノベの人の方が圧倒的に多いようです。

初出ラノベでみた場合

これはラノベの初出作品が発売された年毎に後先をまとめたものです。「つまり…どういうことだってばよ?」と言われそうですな(笑)。例えば2012年に初めてラノベのイラストを担当したクリエイターがそれより前にエロゲの原画を担当していれば「エロゲが先」とカウントし、逆に初めてラノベのイラストを担当した後にエロゲの原画を担当していれば「ラノベが先」とカウントしています。
で、これによると「エロゲが先」の人は2000年頃から増え始め、2008〜2010年頃にピークを迎えたようです。そして近年はピーク時の2/3位になっています。つまりエロゲからラノベへ絵師が流出する傾向は既にピークを迎えており、現在は減少傾向にあると考えることも出来そうです。ラノベのタイトル数はずっと右肩上がりなので、それに合わせて絵師の需要も拡大しているはずなのですが、エロゲ界からの供給が減っているというのは面白い傾向です。もしかするとラノベからしてみれば、エロゲ界は既に発掘し尽くされた涸れ井戸のような供給源に見えるのかもしれません。

初出エロゲでみた場合

こちらは先のグラフとは逆にエロゲの初出作品が発売された年毎に後先をまとめたものです。例えば2012年に初めてエロゲの原画を担当したクリエイターがそれより前にラノベのイラストを担当していれば「ラノベが先」とカウントし、逆に初めてエロゲの原画を担当した後にラノベのイラストを担当していれば「エロゲが先」とカウントしています。
こちらのグラフで特徴的なのは2010年以降です。元々「ラノベが先」の人はコンスタントに存在したのですが、「エロゲが先」の人が激減してしまった為、結果的に「エロゲが先」の人より「ラノベが先」の人が多くなっています。

タイムラグ

最後はラノベ→エロゲもしくはエロゲ→ラノベに要した期間をまとめてみました。こちらは初出はラノベが先の人が何年後にエロゲの原画を初めて担当したか?を調べたものです。もちろん逆方向もあわせて調べています(初出はエロゲが先の人が何年後にラノベのイラストを初めて担当したか?)。これによると初出がラノベでもエロゲでも最も多いのが1年以内という事のようです。エロゲ界でもラノベ界でも目ざとくクリエイターを見つけてオファーをする傾向があるようです。また、エロゲ→ラノベの場合、2年目が2番目に多いのがちょっと面白いです。これは初出エロゲからもう1作ぐらい作成されて、ある程度画が安定するようになった時点でラノベ界からオファーがあるのかもしれませんね。