俺妹アニメ問題BPOの判定は「白」だった。ただし…
「俺妹アニメ問題」。この作品、次から次へと問題が発生するので「一体どの問題だっけ?」という感じなのですが(笑)、今回取り上げるのはこちらの件。
アニメの中で、未成年がアダルトゲームなどを大量に購入しているという設定・表現が極めて不適切だ。また、作中に出てくる実在のアダルトゲームのメーカーがこの作品に対して公式に協力しており、未成年に対する配慮を軽視している。深夜番組とはいえ、インターネットの動画サイトでも配信されている。未成年がこの作品に触発され、アダルトコンテンツに安易に手を出す恐れもある。
「BPO 2010年10月に視聴者から寄せられた意見」より
「未成年がアダルトゲームを購入するという設定や、実在するアダルトゲームメーカーが協力しているというのは如何なものか」という問題ですね。そして、これらの意見をBPOでは重く受け止めたらしく、「第116回 放送と青少年に関する委員会」にて視聴し、審議を行ったようです。その結果は以下の通り。
深夜帯放送アニメ番組『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 第1回放送分について(全国9局放送) 10月から始まった当該番組の第1回放送分について、「中学生の少女がアダルトソフトマニアという設定が反社会的で、子どもに悪影響を与える」などの批判意見が視聴者から多数寄せられ、番組を視聴の上、審議した。委員会としては、全員一致で放送表現や内容について特段問題にすべき点はないとした。ただし、2回目・3回目を視聴した委員から、「ストーリー展開の中で、中学生がアダルトソフトを所持することの正当性のロジックが巧妙に組み込まれており、これを受けた子どもたちへのセールスプロモーションにつながる恐れがあることを危惧する」との意見があった。
結局のところ俺妹の第1回放送分はBPO的に「特に問題ない」という判断だったようです。ただし、「このアニメを見た中学生がアダルトゲームを買ってしまうのではないか?」といった危惧をする委員もいたとの事。まぁ、このアニメに影響されてエロゲに手を出したという子どもが現れたりした(?)ので、あながち的外れな意見でもないのかな?と。で、これら一連の流れをエルシャダイ的にまとめてみた。
「そんな内容で大丈夫か?」 ↓ 「大丈夫だ、問題ない」 ↓ ネット民や一部視聴者からフルボッコ ↓ ちょっとだけ反論 ↓ 「BPOは言っている、ここでボコられる運命ではないと」 ↓ 「そんな内容で大丈夫か?」 ↓ 「一番いい言い訳を頼む」
【解説】
- ネット民や一部視聴者からフルボッコ
- ちょっとだけ反論
- BPOは言っている、ここでボコられる運命ではないと
- 一番いい言い訳を頼む
- 第4話から次回予告に「※ この番組はフィクションです。」という文字が入るようになる
第3話 次回予告 | 第4話 次回予告 |
---|---|
「この番組はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。」という事なんでしょうね(笑)。