エロゲブランドは作品毎にショップ特典用描き下ろし素材を7つ用意する

「そのリソースを出来れば作品に投入して欲しいんだけど…」と思ったりするのは多分私だけではないはず(苦笑)。さて、これまで2011年に発売されたエロゲのショップ特典に関するデータをダラダラと掲載していましたが、それらは全てこの記事の前フリ…というか、「データ収集編」だった訳ですが、本題はこちら。「エロゲブランドはショップ特典用描き下ろし素材にどれだけリソースを割いているのか?」です。結論は先のタイトルに書いてしまっているのですが、この数が多いのか少ないのか…。

【参照リンク】 どうしてこんなに保守的になった、エロゲTAMA Networks 2012/01/24付け)

ショップ特典向け描き下ろし素材がテレカ用なのであれば、その作業量はそれほどではないのかもしれませんが、布モノ(抱き枕、シーツ、タペストリー等)だと「まぁ、大変」という事らしいです。

エロゲの描き下ろしショップ特典数の度数分布(2011年)

ヒストグラムで見た場合最も頻度が高い描き下ろし特典数は「8」です。ただ、平均値を求めると「6.9774…」になるので「約7」ですね(ちなみに中央値も「7」です)。なのでエロゲブランドは作品毎に描き下ろし素材を平均7つショップ向けに作成していることになります。従って、この数より描き下ろし特典が多い場合は「販促に力入れているなぁ、このブランド」と思っていいでしょう。逆から言うと、描き下ろし特典の為に平均以上のリソースを割いているので「なんか作中のCGが足りてなくね?」という事になっていたりする可能性が高くなるのかも(笑)。

エロゲのショップ特典数の度数分布(2011年)

こちらはエロゲ一作品あたりどのくらいショップ特典が付いているのかのグラフ。一番頻度が高いデータ区間は「10(6〜10)」。その次が「15(11〜15)」、「5(1〜5)」となっています。大体ここまでに全体の80%にあたる作品が含まれていました。そして平均値は「11.4580…」になるので「おおよそ11」です(中央値は「10」)。なので、エロゲ一作品あたり平均11個ショップ特典が付いていることになります。

「ものべの」の予約特典という解

ものべの - 夏葉

この作品には一風変わった予約特典が付いてくるようです。

各店舗様描き下ろし予約特典の絵柄(下記参照)からシチュエーションを考え、Hシーンを作成し、
その全てを一挙収録した追加パッチとなります。現在、10場面、CG20枚程度を想定しております。
シチュエーションやCGについては、出来上がりしだい公開していきますので続報にご期待下さい!
下記の「ものべの」予約キャンペーン協賛店舗様」で予約するともれなくついて参りますので、
是非とも、ご予約のほう、宜しくお願い申し上げます。

私は「ショップ用の描き下ろし特典素材を使用した予約特典」と受け取ったのですが、そうなんですよね、これ?であれば、ショップ特典用の描き下ろし素材が作品にも活かされるうまい利用方法だと思います。「そのショップで買う以外にその描き下ろしの絵柄は手に入らない」という希少性は薄まってしまいますが、ユーザーからすれば「少なくともショップ描き下ろし特典用絵柄だけは全部手に入れることができる」というメリットになると思います。まぁ、ショップ特典用描き下ろし素材に関してはビジュアルファンブック等が発売されれば、遅かれ早かれその絵柄は掲載されますので、「絵柄の希少性」というのは然程ないのかもしれません。なので、「特典グッズ」という形態にほとんど思い入れがない私みたいな人にとっては、こういった特典が増えてくれれば非常にありがたいのではないでしょうか?