幼馴染ヒロインの傾向と対策(エロゲ編)

と、書いたものの「対策」はありません。ついでに「エロゲ編」以外を記事にする気もありません(笑)。FiRSTRoNさんのところでIDコールされたみたいなので取り急ぎ調べてみました。

幼馴染ヒロインが登場するエロゲのタイトル数

これは、エロゲ批評空間の「女の子キャラクター:幼馴染」というそのものズバリの属性を元にデータを抽出してグラフにしたものです。とりあえず参考データとして「妹ゲー」も一緒に抽出しています。これによると幼馴染ヒロインが登場するエロゲのタイトル数は、2000年から2004年にかけて増加し、2004年から2010年までほぼ横這いでした。そして2010年に最盛期を迎えて以降、近年は減少傾向にあります。比較対象としての妹ゲーは、同じく2000年から2004年にかけて増加しているのですが、その後急激に減少します。そして2008年に減少傾向が底を打ち、以降2011年まで増加に転じています。ここで、タイトル数の増減だけでは傾向が分かりづらいと思うので、全エロゲタイトルの内、幼馴染ヒロインが登場するタイトルはどの位の割合を占めているのかについて図示します。

2012年の時点で幼馴染ヒロインは5本に1本の割合でエロゲに登場しており、最盛期の2010年には全エロゲの25%に幼馴染ヒロインが起用されています。そして妹ゲーは2006年から幼馴染ヒロインにずっと敗北していたのですが、2011年に逆転し、その差をさらに広げています。従ってタイトル数という観点から考えると、最近妹属性に抜かれたものの、現在でも幼馴染はメインストリームな属性であり、決して廃れた属性ではないと言えそうです。

幼馴染ヒロインの傾向

十把一絡げに「幼馴染ヒロイン」といってもキャラクターは千差万別。特徴を元にもう少し分析してみました。こちらは「幼馴染キャラ総合スレまとめWiki」からデータを引用しています。

年齢別幼馴染ヒロインの傾向

主人公と幼馴染ヒロインの年齢差に関するグラフです。幼馴染ヒロインのほとんどが同級生だという事が分かると思います。んが、なぜそうなっているのかが分かりません(おっ)。別に幼馴染が年上、年下でもいいじゃんって思うのですが…。

タイプ別幼馴染ヒロインの傾向

タイプの解説は特にいらないかもしれませんが、「王道」はまさしくその名の通り、主人公を朝起こしにきてくれたり、なんだかんだで世話を焼いてくれたりするようなタイプ。「疎遠」はどちらかというと主人公から若干距離を置いているようなタイプで、「再会」は昔一緒に遊んだりしたけれども、諸事情で別れてしまった後再び出会ったというタイプのことです。このデータによると2002年からずっと幼馴染のメインストリームは「王道」だったようです。しかし2012年に「王道」タイプが落ち込み、「再会」タイプが伸びたことで逆転します。つまり主人公に最初からベッタリとくっついているような幼馴染が昨年から急激にいなくなっているようなのです。これはもしかしたら、典型的な幼馴染タイプが嫌厭されているという事を示唆しているのかもしれません。ただし、現状では転換時期が近すぎるので、もう少し様子を見ないと結論が出せなさそうです。