凌辱系ゲーム自主規制とか児童ポルノ法改定って、今何がどうなっているの?そしてどうすればいいの?

という事を知りたくて下記勉強会に申し込んだのですが、定員(30名)を超えてしまったらしく、出席できませんでした。逆に言えば「それだけ関心がある人達がいる」という事なんですけどね。

で、この勉強会の内容文を英訳していたサイトを最初に発見して、

そこから元の記事に辿り着きました。

633 :名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI :2009/06/10(水) 22:19:40
〜コンテンツ文化研究会レポート〜1 【動いている規制団体について】

APP(ポルノ買春問題研究会)。
「全ての性交はレイプだ」を信条に掲げている市民団体。
いわゆるラジカルフェミニズム。(急進的フェミ)
この市民団体が、今回の件で強力に動いていた。

ネット上でよく勘違いされるが、フェミニズム団体そのものが、
表現の自由を妨害しているわけではない。
基本的に、表現規制には反対のところが多いという。
だが最近、海外や日本の宗教右翼がフェミを乗っ取る例が増加している。
また宗教団体が、フェミを隠れ蓑にする場合もある。
某宗教団体に所属している日本人が、海外で日本のロリ文化を非難し、
逆輸入で日本に上陸、マッチポンプ騒動を引き起こしたこともあった。

規制派のロビイストは、人数としてそれほど多くはない。
にもかかわらず、国の政策をいくつか動かしているのが実情だ。
議員の情報網は一般人とさして変わらないため、
リアルで接触してくる人間に影響されやすいのだ。
だからネットでいくら騒いでも、現実社会における影響力はほぼ皆無。
そういう構造なのだから仕方がない。

無償のボランティア(規制反対派)で動くと、かなり辛いものがある。
ほとんどの人は、本業を別に持っているので、時間的な余裕などなく、
資金面でも苦労している。
ロビー活動などは、数百円程度で済んでしまう(電車賃だけ)のだが、
海外文献の翻訳、資料の作成など、それらの累積による賃金獲得機会の損失を考えると、
給料の出る規制推進側のロビイストには、
行動力・機動力の面ではなかなか追いつくことができない。
634 :名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI :2009/06/10(水) 22:21:16
〜コンテンツ文化研究会レポート〜2 【海外の動き】

hentaiとは、日本のオタクエロ文化の総称である。(日本ではいくつかのジャンルに限定される)
これら新しいムーブメントが海外で注目を集めているが、
盛り上がると同時に、関係各所から目をつけられ始めている。
もっともあのイギリスですら法的な根拠が見当たらず、
その因果関係を立証することは難しいようだ。
オタク文化は日本にしかない特殊な娯楽なので、研究が全然進んでいない。
よってhentaiをどう扱うか、海外でも揉めている様子。

「レイプレイ」がヤバかったのは、「中絶」「レイプ」があったからだ。
欧米諸国では、これらは絶対的なタブーである。
例え正規のルートでなくても、この世に存在してはいけない作品なのだ。

日本の猥褻とは、性器の描写。
欧米の猥褻とは、行為の描写。

2DはOKだが、3D(ポリゴン)は実写扱いだからダメ。
今後、規制される可能性が高い。
あまりにもリアルすぎて、犯罪をやっているのと同じ。
犯罪者を生み出す恐れというより、行為それ自体が悪。
これが、仮想の人権に繋がる心理を作っているのではないか。

参加者の見解では、おそらくパブリックな風潮(公共心)が影響しているのかもしれない、とのこと。
多民族国家では摩擦が起きやすいので、お互いのルールを守らなければならない背景がある。
そのため少しでも可能性があるなら、先手を取って危険な芽を摘み取ろうとする。
そうすることで、公共の利益(大多数の幸福)になると信じているからだ。
このメンタリズムは、日本人にはない。
636 :名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI :2009/06/10(水) 22:22:38

〜コンテンツ文化研究会レポート〜3 【業界の事情】(上)

流れが異常に速かった。
ソフ倫が抵抗しなかったのは、相当な圧力が掛かっていたため。
また経産省が、勉強会や会合に出席していたとも聞く。
流通の再編を目論んでいる可能性もある。

規制派の市民団体は、これまで何度もゲーム業界とユーザーへ攻撃を繰り返してきたが、
どうしても規制を掛けることができなかったらしい。
そこで、ゲーム業界とユーザーを繋ぐ「流通・小売」(amazon等)自体を狙ってきた。
今回の発端となった事件だ。

元々「出版社」「漫画」「アニメ」は、数々の圧力に対し、抵抗してきた歴史がある。
規制派にとっては、手強い相手だ。
ところが「エロゲ業界」は、こうした歴史的経験がほとんどない。
しかも流通が、いきなりストップしてしまった。
エロゲ業界といっても、実際は零細企業であり、問屋は全体で数社しかない。
これらの企業は銀行からではなく、流通から直接お金を借りている。
よって流通を押さえられた時点で、兵糧の蓄えのないエロゲ業界は、
圧力から逃れることができなくなった。
640 :名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI :2009/06/10(水) 22:23:43

〜コンテンツ文化研究会レポート〜4 【業界の事情】(中)

各都道府県には、青少年保護育成条例が制定されている。
そしてその中に、エロいものを青少年へ販売させないため、有害図書の指定がある。
これは大別すると、二種類に分けられる。
「個別指定」と「包括指定」だ。

「個別指定」の場合、ひとつひとつを指定する行為は、憲法違反に抵触する恐れがある。
ところが「包括指定」だと、全体のうちの何割かにソレが含まれていると、即アウトになる。
これは最高裁でも合憲とされ、覆すことはできない。
エロゲメーカー側は、この展開を避けたかった。
よって自主規制を選ぶ。
全滅よりは、何割かだけでも生き残らせたほうがマシだからだ。
643 :名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI :2009/06/10(水) 22:24:57

〜コンテンツ文化研究会レポート〜5 【業界の事情】(下)

他の表現分野も、「何か」に狙われているらしい。
大相撲八百長訴訟などの例から見ても、年々出版業界への圧力は強くなっている。
昔なら100万単位の賠償金額は、いまや4290万円にまで跳ね上がった。
「海外に比べ、賠償金額が低い」といった論法を用い、これらを高騰
させる手口によって、目障りな出版社を潰そうとしているフシがある。
これも兵糧攻めの一種だと定義できる。
実は今回のエロゲ規制や児ポ法も、こうした流れのごく小さな一面にしか過ぎない。

何をしようとしているのか、その意図する全体像は不明である。
だが当事者達の事情は、いくらかは推察できる。
政治家は、票田目的。
官僚は、実績作り。
市民団体は、イデオロギーの達成。
某市民団体など、運動資金を集めるべく、
新規開拓の一環として日本(オタク)叩きをやっているところまである。
FBIも、この流れに関与していた。(通信傍受、画像操作、共謀罪、潜入捜査、所持規制など)
アメリカからの、何らかの圧力はあったらしい。
日本のメディア全般を統制したいとも読み取れる。
文化戦争(ハリウッドの敵とみなしている)、911の影響等々、
諸説はあるものの、真意がどこにあるのかはまだ分かっていない。
644 :名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI :2009/06/10(水) 22:26:05

〜コンテンツ文化研究会レポート〜6 【我々は何をやるべきか】(上)

法規制なら抗議もできるが、自主規制の場合は難しい。

ほとんどの政治家は実態を知らないので、直接会って話をするのがベスト。
わりとまともな対応をしてくれるらしい。
選挙民は大切にされる。
会うときはスーツ姿等、社会人としての礼節は忘れないこと。
事務所へのFAX攻撃は効果なし。
文面がほとんど同じなので、スパム扱いされている。
手紙や投書は効果あり。
住所氏名を記入し、自分がどこの選挙区かを書いたほうがいい。
相手を気遣いながら、丁寧に接すれば、道は必ず開かれる。

出版社は理解があるが、テレビ・新聞はこの問題には関心がない。
中には関心を持っている人も、いることはいる。
マスコミは、敵視するべき対象ではない。
悪いことに文句を言うより、良いことを褒めてあげる。
きっといつかは味方になってくれるはず。

オタク市場は、年々狭くなっている。
不況の影響のせいか、売り上げがガタ落ち状態。
大きな文化は大切だが、オタク文化はそれに値しない。
だから標的にされる。
違法ダウソは止め、ちゃんと買い支えてあげよう。
エロゲ業界は、ソフ倫をはじめ、メーカー各社がガックリしている。
今これを叩くのは、あまりにも可哀想。
励ましのお便りを出して、彼らを慰めるべき。
645 :名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI :2009/06/10(水) 22:27:19

〜コンテンツ文化研究会レポート〜7 【我々は何をやるべきか】(下)

ブログで主張する。(愚痴はダメ)
情報を集めて発信する。
リンク集を作り、お互いが別の場所を紹介し合う。
規制問題の集会には、積極的に参加する。
著名な人・作家・学者との人脈を作る。
何をするにしても、最低限の知識と理論武装は必須。

どっかの市民団体に所属して、一次情報を得ちゃったりする。

英語ができる人は重宝される。
海外のニュースや資料を読めるから。
規制反対派のボランティアをやっている人達が、今一番欲している人材。

ドラえもんが読めなくなる、自分の子供が裸で遊んでいる写真を撮ると
逮捕等々、日本人の常識で考えるとおかしな事例を出し、相手に説明する。
共感を得られやすいから。お子様をお持ちの奥様には、非常に有効である。
649 :名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI :2009/06/10(水) 22:28:29

〜コンテンツ文化研究会レポート〜8 【今後の予測】

6月に、再び児ポ法が審議に上がるかもしれない。
そして新法を作る動きもあるそうだ。(野田聖子議員が中心)
まだ未確認情報だが、エロゲ規制はそれらの布石だった可能性がある。

ソフ倫のエロゲは、かろうじて存続が許されたものの、
大きな痛手を受けてしまったのは間違いない。
メディ倫コンテンツ・ソフト協同組合)が盛り上がれば、
今度はメディ倫がやられる。
同人業界が盛り上がれば、同人業界が潰される。
ネットもヤバイかもしれない、とのこと。


以上、先日行われたコンテンツ文化研究会のレポートをお送り致しました。
なお、これらの内容は、あらかじめ関係者からの承諾を受けております。


(文責:名も無き庶民 ◆aXQeA7twhI)

【参考リンク】 09/06/6-7@東京 コンテンツ文化研究会「表現規制の今後を問う」OFF 詳細報告