エロゲの平均単価が下落し続けている
この記事における「エロゲの平均単価」とは「エロゲメーカーが提示した定価の平均値」の事を示します。以前書いた「エロゲ価格もデフレが進んでいる!?」と関連しているんですけどね。
調査方法
今回も調査データとして使用したのは「DependSpaceさんの発売情報リスト」です。また、抽出方法は以下の通り。
- エロゲ価格は全て「税込み」
- 「通常版」「同梱版(BOX版)」「豪華特典版」「リメイク版」「リニューアル版」等を含むすべてのエロゲ発売本数で計算した
- OPEN価格のエロゲは除外した
- DependSpaceさんのデータは2004年3月分までは「税抜き」なので2004年3月分までの価格には消費税分5%を加えた
- DependSpaceさんのデータには「一般PCゲーム(非エロゲ)」が含まれていたので出来るだけ除外した
調査結果
【表】
年度 | 平均単価 | 発売本数 |
---|---|---|
2000 | 8,583 | 684 |
2001 | 8,276 | 657 |
2002 | 8,382 | 712 |
2003 | 8,184 | 733 |
2004 | 7,858 | 692 |
2005 | 7,562 | 589 |
2006 | 6,988 | 675 |
2007 | 6,928 | 619 |
2008 | 6,765 | 635 |
2009 | 6,560 | 629 |
考察
2000年からエロゲの平均単価は2002年の例外を除いて下落し続ける一方です。また、2009年の平均単価は最も高かった2000年に比べると約2,000円も安くなっています。発売本数は最大値である2003年の733本と比べると2009年は約100本減の629本と、こちらも最盛期に比べて減少傾向にありました。
さて、エロゲの平均単価を押し下げているのは一体何でしょうか?「シナリオやCGを絞った低価格エロゲが増えたから?」「安い再販版が増えたから?」「定価が本編より安いファンディスクが増えたから?」おそらくそのどれもが要因なのだと思います。それら「平均単価を押し下げているモノ」に関する分析についてはまた後日。