エロゲファンディスクの年間発売本数の推移
結論から言ってしまえば「あまり増加も減少もしていない」という感じでしょうか。
調査方法
「ErogameScape−エロゲー批評空間−」と「DependSpace 発売情報リスト」を併用してカウントしています。まず「エロゲー批評空間」にて「ファンディスク」をキーにして作品を抽出し、その抽出データを「DependSpace 発売情報リスト」と照らし合わせて抜けや間違いを修正しました。抽出するにあたって「スピンオフ」なのか「ファンディスク」なのか迷う作品もありましたが、そこら辺についてはフィーリングで分類していますので、数え方によっては数が多少前後するとは思います。
調査結果
【表】
年度 | ファンディスク数 | 発売本数 | 割合 |
---|---|---|---|
2000 | 13 | 684 | 1.9% |
2001 | 22 | 657 | 3.3% |
2002 | 23 | 712 | 3.2% |
2003 | 24 | 733 | 3.3% |
2004 | 36 | 692 | 5.2% |
2005 | 25 | 589 | 4.2% |
2006 | 36 | 675 | 5.3% |
2007 | 26 | 619 | 4.2% |
2008 | 36 | 635 | 5.7% |
2009 | 31 | 629 | 4.9% |
考察
2000年から2009年までの推移を見るとエロゲのファンディスクの本数は「微増」しています。ただし、近年はおおよそ25本から35本の間を行ったり来たりしているような状態なので、「特に増えていないし、減ってもいない」という結論にしました。で、前回の記事にて、エロゲの平均単価を押し下げているものとして以下の3つの要因が考えられるとしましたが、
- 低価格エロゲが増えた
- 再販版が増えた
- ファンディスクが増えた
今回の調査結果から考えれば、エロゲファンディスクが増加している傾向はほとんど見られないので、「定価が安いファンディスクが増加したから」という要因は除外しても良いのではないかと思います。従ってエロゲの平均単価を押し下げている要因は残りの2つ「低価格エロゲ」と「再販版」に絞られた訳ですが、分類がとっても大変で調査はほとんど進んでいません(苦笑)。