エロゲのボイスってみんなちゃんと聞いてる?
と、青山ゆかり先生が気にされているようです。
- 出版社/メーカー: ミリオン出版
- 発売日: 2012/04/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日発売されたこの本のインタビューの一部なんですけどね。
―― 今はゲームのボリュームがハンパないですからね。例え出演したサンプルをもらっても、1000ワードくらいならともかく、1万ワードもあったらなかなかプレイしきれないですよね。 ボリュームがあり過ぎて、お気に入りの子しか攻略しないという人も多いでしょうしね。そう考えると、ゲーム自体をコンプリートすることが少なくなっているのかもしれない。あと、あんまりボリューム過多だとスキップで選択肢まで飛ばされちゃうこともあると思うので、せっかくしゃべったセリフが飛ばされちゃって、声優としては寂しいところもあるかな。それにやり応えがありすぎると、ユーザーさんが楽しめているのか不安になる時はありますね。あと、どう考えても昔より今の方が作るのに手間がかかっていると思うんです。私たちのワード数もそうだし、それってシナリオのボリュームが増えているということじゃないですか。となれば、用意しなきゃいけないイベントCGの数も増やさなきゃいけないし、しかも昔よりクオリティを上げないといけないから大変だと思います。
私の場合は「全キャラ攻略派」「ボイスは全部聞く派」なので攻略完了するまで相応の時間がかかってしまうのですが、周りのエロゲーマーはすっげー速さでコンプリートしているので「一体どうゆうプレイスタイルだったらそんなに速く攻略できるんだ?」と前々から疑問に思っていました。そして「ボイスをほとんどすっ飛ばしてテキストだけで読み進めてしまっているんだろうな」と推測しています。
また、そういったプレイスタイルになってしまうのは、エロゲが次から次へと発売されるので素早く攻略していかないとどんどん溜まってしまう。また、素早く攻略しないとネット上でネタバレを踏んでしまう。というのが理由なのかな?と。溜まっていくエロゲは老後の楽しみにとっておくとして(おっ)、ネタバレに関してはどうなんでしょうか?私はネタバレについては全然気にしない派なので、というか逆にプレイ前にネタバレを含むストーリーの概略を知りたい派なので、ネタバレ云々にかんしてはプレイスタイルに何ら影響を及ぼしていないのですが、「ネタバレする奴は死ねっ!」とか「攻略完了するまでネットを断つ」という人が多く見受けられますので、「ネタバレされる前に速攻で攻略しなければっ!」という切迫感を醸しだす要因になっているのかもしれません。
あとは「人より速く攻略することが生きがい」というプレイヤーがいるのかな?つまりエロゲの内容を楽しむのではなく、攻略することそのものに意義を見出して楽しんでいる人が。これに関しては「まぁ、エロゲの楽しみ方は人それぞれだわな」とだけ(笑)。
で、「以前に比べてエロゲの制作には1.5倍ぐらい時間と作業量がかかるようになった」と聞いたことがあります。どのくらい以前と比較して1.5倍なのかは正確には分かりませんが、制作に時間がかかるようになったのに反比例して、ユーザーがひとつのエロゲに対して向きあっている時間は減っているのではないでしょうか?ボリュームは増えていたとしても「攻略が完了したら次の作品」という感じで、ひとつのエロゲをじっくりとプレイする事がなくなってきているという意味で。