近年エロゲの市場規模が毎年エロゲ30万本分ずつ減少している
矢野経済研究所が発表している資料ではそうなっていますね。
アダルトゲームの市場規模推移
【データ出典元】
- 2003年:財界さっぽろ (2007年9月号)
- 2007年:「オタク市場」に関する調査結果 2008 (矢野経済研究所)
- 2009年:「オタク市場」に関する調査結果 2010 (矢野経済研究所)
- 2010年:2011 クール・ジャパンマーケット オタク市場の徹底研究 (矢野経済研究所)
- 2011年:「オタク」市場に関する調査結果 2012 (矢野経済研究所)
- 2012年(予測値):「オタク」市場に関する調査結果 2012 (矢野経済研究所)
エロゲの市場規模縮小が止まらないのはここ10年ぐらい変わらない傾向です。そして近年の変化値を平均してみると約-26億円/年になりました。つまり毎年エロゲの市場規模は26億円ずつ減少しているという事になります。そしてこの金額をエロゲの標準単価である8,800円(税抜)で割ってみると295,454本になるので、今回の記事のタイトルにはこれを四捨五入して使ってみたという訳です。
不正利用の増加により、ゲームを購入する層が減少していることや、不況の影響によるライト〜中堅ユーザーの購買意欲減退により縮小が続く。
アダルトゲーム (「オタク市場」に関する調査結果 2010)
ユーザー人口増加も、不正利用の増加や、参入事業者及びコンテンツの減少等により、2002年をピークに市場規模縮小が続く。
アダルトゲーム (2011 クール・ジャパンマーケット オタク市場の徹底研究)
ユーザー人口の増加があるものの、不正利用の増加や、参入事業者及びコンテンツの減少等により、市場規模縮小が続く。
アダルトゲーム (「オタク」市場に関する調査結果 2012)
また、ここ近年はエロゲのユーザー人口は増加しているようですが、市場規模はそれでも減少しています。これを「エロゲユーザー人口が増えていたとしても、それ以上にエロゲユーザー1人あたりのエロゲ購入量が減少している為、市場規模としては小さくなってしまっている」と読み解けばいいのか、それとも「割れ厨もエロゲのユーザー人口に含まれているのでそっちが増えただけ」と読み解けばいいのかは、この資料だけではちょっと分かりません。