コミケ企業ブースにおけるエロゲ系ジャンルの抽選についてざっくりまとめてみる

まずはコミケ企業ブースに連続21回出展していたオーガストが抽選に漏れたことから端を発します。

そしてこの件についてOverflowの代表であるメイザーズぬまきち氏が以下のようなツイートをされました。

これを受けるような形でコミケ83反省会にてコミックマーケット準備会から以下の様な説明があったようです。

企業の抽選率は現在約6割。サークル参加より厳しい。企業によってブースの大きさが違ったりするので、いっぱい入れられない。ゲームソフトメーカーの抽選率が厳しいという声もあるが、申し込み企業をジャンルごとに分け、そのジャンル内の抽選率はだいたい同じにしている。10社中の6割と30社中の6割では数の大小の感覚が違う。同じジャンルがいくつもあるより、独創性のあるジャンルを入れていきたい。

コミックマーケット83(2012冬) 3日目反省会レポート(橋本充電中 2013/01/01付け)

で、当選率が6割という状況は、エロゲメーカーの場合、2009年8月の夏コミ(コミケ76)頃から続いているようです。

ドリームパーティ東京への)出展メーカーは過去最高の98ブランド。今夏のコミケは、商業ブースに申し込んだエロゲーメーカーのうち3分の1が落選したそうなので、「代わりにドリームパーティ東京に」というメーカーが集結したのだろう。

さよなら、エロゲー業界「ドリームパーティ東京2009春レポート」(ゲームラボ 2009年 06月号 [雑誌])より

ただ、「当選率が6割」という状況で完全ランダムに抽選が行われていた場合、連続で何回も出展できる確率はかなり低い値になるので、今回のオーガストの事例から推察すると、「コミケ企業ブースのエロゲ系ジャンルには元々特別当選枠メーカーが存在しており、コミケ83ではその枠の改定が行われたのではないか?」と考えた方が妥当のように思われます。