秋葉原電気外祭りに「協賛」しているけど「出展」していないオーガストは何をしているのか?
今回もコミケ前日に開催された秋葉原電気外祭りですが、前回(秋葉原電気外祭り 2012 WINTER in 新宿)からオーガストが協賛企業になっているようです。しかしながら前回、今回ともに出展している様子がありません。従って「オーガストは電気外祭りで一体何をやっているんだ?」という疑問を抱いていた訳なのですが、その答えがこちらに書かれていました。
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後進を育てるのは大きなメーカーの責任
―― 電気外祭りは見たところ、去年くらいの規模で会場のキャパシティと動員数が釣り合っている感じでしたが、もっと大きなメーカーさんが参加することはできるんでしょうか?
酒井:ウェルカムですよ。改めてシミュレーションしてみたんですけど、場所をきちんと整理すれば、まだ捌ける人数に余裕があることが分かりました。あと、前回からあまりに予算が苦しいので協賛金を募集したんですね。もちろん強制では無く任意なんですが。すると、イベントには参加していないのに協賛金を出してくださったメーカーさんがいらして。
―― 協賛金だけ出されたんですか!?
酒井:確かに、何故この電気外祭りというイベントが必要なのか、説明させていただく機会はあったんです。例え自分たちが大きなメーカーになっても僕らの次に出てくるメーカーが無くなってしまったらこの業界は先細っていずれは終わってしまうんですよ、ってことを話させてもらったんですが、彼らはそれに賛同してくれた。それは大きなメーカーの責任ですよね、って言ってくれたんです。その後、参加は難しいけど協賛しますよと言っていただいたんですが、これはちょっと想定外でした。
―― そんなことがあったんですか。
酒井:確かにありがいことなんですが、参加しないでお金だけ払うっていうのは直接的なメリットを感じるのが難しいからです。市場全体への投資というのはなかなかやりづらいんですよ。ですから、僕は彼らのメーカーとしての姿勢、業界に対する姿勢を尊敬しています。後進メーカーを育てるために自分たちの利益を削ることもやむをえないと思っているし、絶対に発売延期はしない。業界内における自分たちの立ち位置と果たすべき役割を理解なさっているんです。
記事中では「大きなメーカー」とだけ書かれているのですが、電気外祭りの協賛企業から出展ブランドを引いてみるとオーガストしか残らないので、この「大きなメーカー」は十中八九オーガストのことを指しているのだと考えられます。オーガストは昨年の冬コミで落選しているので、コミケのリスクヘッジの為に電気外祭りへ協賛しているのかとも思ったのですが、前回の電気外祭りには出展していないのでそういった意図ではなく、後進メーカーの為に投資していたというか、活動できる場を維持しようとしていたようですね。なので八月信者の方は遠慮なく惚れ直してあげて下さい(笑)。