エロゲにおける解像度の変遷

今月末発売のゆずソフトの新作「天神乱漫 〜LUCKY or UNLUCKY!?〜」の推奨解像度を見て。

天神乱漫 ~LUCKY or UNLUCKY!?~

ゲームの画像が従来の800×600から1280×720のHD解像度にグレードアップ！！
こだわりの高解像グラフィックを心ゆくまでご堪能下さい！

「エロゲもやっぱり『高解像度化』という方向に傾いているのかな？」と思ったのでちょっと調べてみました。そして今回資料として用いたのは「テックジャイアン ブリリアント 2002年上半期〜2008年下半期」。これの各作品毎に記述してある「DATA > グラフィック > 必要解像度」を片っ端から抽出。ちなみに「800×600ドット フルカラー（1024×768ドット推奨）」という風に記述されていた場合、解像度が大きい方の数字でカウントしています。で、その結果。

グラフィック必要解像度の推移

年度	640×480	800×600	1024×768	その他
2002年上期	156	72	15	0
2002年下期	170	104	18	0
2003年上期	138	95	18	0
2003年下期	143	127	18	0
2004年上期	76	130	26	1
2004年下期	79	131	34	2
2005年上期	48	136	22	0
2005年下期	40	164	23	0
2006年上期	15	163	40	0
2006年下期	12	163	44	0
2007年上期	11	169	39	2
2007年下期	5	171	56	2
2008年上期	4	182	39	1
2008年下期	3	197	42	6

見ての通り、現在（2008年）一番多い解像度は「800×600ドット」です（約8割）。そして「800×600ドット」が「640×480ドット」に代わってメインストリームになったのは2004年上期。2003年下期の時点では「640×480ドット」が全体の半分を占めていたのですが、2004年上期に「800×600ドット」が全体の半分以上を占めるようになります。そしてそれから「640×480ドット」は減少の一途を辿り、現在ではたった2%程度にまで落ち込んでいます。従ってそういう意味では「エロゲの高解像度化」は着々と進んでいたようです。

しかし「800×600ドット」から「1024×768ドット」等への移行はほとんど進んでいません。「1024×768ドット」の割合は2006年上期以降から全体の約20%ぐらいのままです。はて、「800×600ドット」と「1024×768ドット」の間には、何か越えるのが難しい壁の様なものがあるのでしょうか？

画面アスペクト比が4:3以外のエロゲ

解像度を調べていたらついでに出てきたまとめ。要するに「ワイド」なエロゲ。

5:3 （1024×614）

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他にもあったり、間違っていたら適宜指摘して下さい。