空気パンチラに関するフェイバリットスタッフの見解
フェイバリット名物の「空気パンチラ」なお話(笑)。
【参照リンク】 エロゲにおける謎のパンチラについて【フェイバリット】 (エロゲ情報とりあえずまとめ 2012/01/21付け)
まず、「空気パンチラって何?」という方もいると思いますので、簡単に説明するとぶっちゃけこんな感じのやつ。
つまり「ここでパンツが見える意味があるのか?」という場面で見えるパンツのこと。要するに存在感が希薄なパンチラ。で、この「空気パンチラ」に関してフェイバリットの中の人達は喧々囂々、侃々諤々な議論を繰り広げているようです。
「ウィズ アニバーサリィー」での議論
最初の参照元はこちら。
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まずはこのCGに関する解説。
司田カズヒロ(キャラクターデザイン・原画):このカットは試行錯誤しながら最初に作った物なので、思い入れが特に強いですね。最初に出てくるイベントCGということもありますし、いきなりパンツ見えてますし、印象的ではあるかなぁと。 水間ホシひと(ディレクター・シナリオ):パンツは企画当初からキーワードのように言い続けてたような…。 司:この人がすっとパンツ見せろパンツ見せろって(笑)。
とりあえず水間氏は「空気パンチラ」強硬派であることが分かります。続いてこちらのCGの説明。
司:寂しい感じが上手くでればいいなと、雰囲気を優先して描いた絵ですね。 伽遠蒔絵(シナリオ):落ち込んでいるCGだから夕日にしてってのがありましたね。 司:僕は最初昼間かなって思って描いてたんですが、後から聞いたら夕日だったみたいな(笑)。 ――そんな状況下でもパンツは見えてるんですね? ホ:これは指定しましたっけ? 司:どうだったっけ?勝手にやったような…。だんだん感染していって、とりあえずパンツを描かないといけないみたいな(笑)。強迫観念ですね。 GT(原画):パンツ見せないとリテイクありそうで不安なんですよ(笑)。
この時点で司田氏は「空気パンチラ」にあまり乗り気ではないような感じ。
「星空のメモリア」での議論
「空気パンチラ」に関してはこちらでも引き続き討論が交わされてました。
司田カズヒロアートワークス 星空のメモリア with Eternal Heart
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そして今回はこちらのCGに関して。
――シャルもいいキャラクターでした。個人的にはゲームの初回特典の小説の表紙にもなっていた、あのイベント絵が一番印象に残ってますね。 ホ:やっぱり登場シーンは、構図的にアオリでパンツ見せがヒロインの基本なんじゃないかと。 司:僕は「空気パンチラ」否定派タイプかな。むしろ「見えそうで見えない」くらいの方がいいんじゃないかという派閥なんで。 ホ:司田が絵にパンツを入れることに抵抗するんで、絵コンテに大きく「パンツ」って入れました(笑)。 司:風が吹いているわけでもないし、動いているわけでもないのに変にめくれているのは個人的にピンと来ないんです。明日歩が星空に向かって手を広げているシーンではパンツを見せるのにかなり抵抗感がありました。雰囲気重視の絵でパンチラさせるってのは、話のピントがぼやけそうな気がするんです。このシーンにエロっぽいのがいるのかな?って。水間的には、どんなときでも見えた方が嬉しいようですが。 ホ:できる限りパンツを見せていく努力をします。抵抗されても(笑)。
と、司田氏は「空気パンチラ」否定派であることが判明します。
で、私としては「空気パンチラ」に関しては肯定派です。まず、「空気パンチラ」は多用すれば逆にそれが印象に残るのではないかと思っています。「このシーンでパンチラは意味なくね?」→「まーた意味のないパンチラが(苦笑)」→「……もういいよ、ここは空気パンチラブランドだな(笑)」という感じで。要するにしつこく何度も繰り返されるとそれが刷り込まれてしまい、やがてそれがないと物足りなくなってしまうってやつですね、はい(笑)。
もう一つは「空気パンチラ」を出すことでシリアスなイメージを緩和することが出来るのではないか?と。本当にどシリアスな場面でこれをやられると萎えてしまうだけですが、パンツが見えてしまっているという、いわば「間が抜けた」状態を作ることで、シリアスなシーンの緊張感を緩和する効果があるのではないでしょうか?
なので、結局のところ「空気パンチラ」については「使い方次第?」というのが私の結論。